2009/11/29

Kalyani Black Label from India


インドに一度行くと、めちゃくちゃはまる人と、もう二度と行きたくないという人と二つに分かれるそうです。私はどちらかというと後者になってしまいます。出張でいろいろな場所へ行きますが、インドだけです、帰国する日を指折り数えたのは。それは多分出張二日目に現地駐在員も飲まないというの○○○コーラをボトル直口付けで飲んだことによる腹痛とそれから派生する頭痛、吐き気その他と本当に大変でした。そんなことなので、むちゃくちゃ暑い外とむちゃくちゃエアコンが効いているホテル内の温度差で体はまいってしまい、TVをつけたら、画面いっぱいに人がたくさん踊り歌うインド映画に閉口し、辛いものは得意な私ですが、胃腸が受け付けず、もうストレートアウトでした。幸運なことに初日に飲んだビールがこれです。西ベンガルの地ビールとのことですが、現地代理店がビールが好きならこれを薦めるとレストランででてきたものです。きれいな金色のビールで甘みもあり、熟成にじっくり時間をかけたと裏ラベルに書いてありました。

Country India
Brewer United Breweries Ltd. in West Bengal
URL
Foundation
Alcohol less than 5%
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Golden coloured beer and mild sweet taste. Slow brewed beer to perfection.

Tsingtao Beer from China


欧州から帰任してアジア全体を営業テリトリーに出ることが多くなり、中国は頻繁に行く国ですが、ビールについては、あまりうまいと思うことがないです、残念ながら。後ほどにご紹介すると思いますが、ビール?って感じです(それは他のアルコール類が卓越しているからだと思います)。その中で、日本でも有名な青島ビールは本家ドイツ直伝でもあり、ビールって感じがする唯一の中国ビールです。

Country China
Brewer Tsingtao Brewery Co., Ltd. in Tsingtao
URL
Foundation

Tsingtao Beer
Alcohol 4.5%
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Pale taste, it is also better to drink as cool strongly.

Tsingtao Beer Premium
Alcohol 4.5%
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More full body taste than standard one.

Tsingtao Draft Beer
Alcohol 3.1+%
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Pale taste and smooth to drink, it is also better to drink as cool strongly.






Cascade Premium Lager from Australia


オーストラリアビールと言えば、Fosterが一番メジャーではないでしょうか?たかだか6種類しかトライしたことがないですが、どれもアメリカと似て単純明快なものばかりです。その中で、このCascade Premiumは麦の甘みを感じることができて、いいビールだなと思いました。タスマニアの地ビールです。

Country Australia
Brewer Cascade Brewery Company PTY.LTD. in Tasmania
Foundation 1824
Alcohol 5.0%
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Crystal golden colour with creamy foam. Unlike my expectation as lager beer, wheat’s sweet taste.

2009/11/23

Djogo Bier from Suriname


これはレアなビールと思います。南米のスリナムです。かつてオランダの植民地であったためなのか、オランダでゲットしました。1Lと大きなボトルで、当時は欧州ビールコレクションに限定していたため、購入すべきか悩みましたが、1本だけ店頭にあり、購入すべしと買いました。味はなんてことないのですが、これ以降、欧州に限らず、他の地域のビールにも手を伸ばす結果となりました。

Country Suriname
Brewer Surinaamse Brouuwwerij N.V. in Paramaribo
URL
Foundation 1958
Alcohol approx.5.0%
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I found out only 1 bottle at the shop in Schiphol. Light taste with rich foam.

Beers of Mexico













メキシコビールは結構メジャーなもの(コロナやモデーロ)があるので、欧州でもいろいろ見つかりました。他のラテンアメリカ同様、ラガータイプがほとんどです。暑い国ですから、軽い口当たりのものです。

Negra Modelo
Country Mexico
Brewer Grupo Modelo in Mexico City
URL
Foundation
Alcohol 5.3%
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The brown colour beer. Not so pale.

Corona Extra
Country Mexico
Brewer Cerveceria Modelo, S.A. de C.V
URL
Foundation
Alcohol 4.6%
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It is typical hot country’s beer because pale looks like water.

Sol
Country Mexico
Brewer Cerveceria Cuauhtemoc Moctezuma S.A. de C.V. in Orizaba
URL
Foundation 1899
Alcohol 4.5%
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It is typical hot country’s beer because pale looks like water.

Dos Equis
Country Mexico
Brewer Cerveceria Cuauhtemoc Moctezuma S.A. in Veracruz
Foundation
Alcohol 4.5%
Comments
Golden colour beer. Smooth to drink.

Tecate
Country Mexico
Brewer Cerveceria Cuauhtemoc Moctezuma S.A. in Veracruz
Foundation
Alcohol 4%
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Golden colour beer. Smooth to drink.

Beers of Latin American countries













欧州ビールを探し求めていると、他地域の
ビールに出くわします。特に、初めて行くスーパーや酒屋の場合、ほとんど全てが目新しいため、ラベルだけで買い込みます。ここでは、ラテンアメリカのビール群ですが、総じてキンキンに冷やして飲みやすいタイプが多いようです。

Quilmes
Country Argentina
Brewer Cerveceria y Malteria Quilmes S.A.I.C.A.y.G
Foundation 1890
Alcohol 4.9%
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Smooth to drink.

Club Colombia
Country Colombia
Brewer Bavaria S.A. in Barranquilla
URL
Foundation
Alcohol 4.7%
Comments
It is golden colour beer and good balanced taste.

Red Stripe
Country Jamaica
Brewer Desnoes & Geddes Ltd. in Kingston
URL
Foundation
Alcohol 4.7%
Comments
It is light taste and smooth to drink. Serve chilled.

Cristal Beer
Country Peru
Brewer Union de Cervecerias Peruanas Backus y Johnton S.A.A in Lima
URL
Foundation
Alcohol 5%
Comments
Golden colour beer. Smooth to drink.

Patagonia Lager
Country Chile
Brewer Cia. Cervecera Kunstmann S.A. in Ruta, Validivia
URL
Foundation
Alcohol 4.5%
Comments
Deep golden colour beer with less foam. Smooth to drink and not so bitter.


2009/11/22

Quallo Cervesa from Guatemala


中米に移ります。グアテマラはアメリカ出張と合わせて行きました。空港も、ホテルも銀行も銃を持って武装した警官・軍隊が警備をしており、おお、テロの国だと思ったのを記憶します。物騒なグアテマラシティから現地取引先の車で一路古都アティングア・グアテマラ(la Antigua Guatemala)へ。民族衣装を身にまとった人々が行き交い、おお、TVでみる中米と同じだと変に感動した記憶があります(しかし、街の排気ガスには閉口しました)。ゲットしたビールは2種類。そのひとつがこれです。舌が痛いほどシュワーとしており、キンキンに冷やして飲むタイプです。

Country Guatemala
Brewer Centro Americana S.A. in El Zapote
Foundation 1896
Alcohol 5.0%
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Pale golden colour with strong carbonation. Should be drunk cool.

Moosehead from Canada


カナダのビールは3種類のみ。どれもすーっと飲める水みたいな感じでした。よって、キンキンに冷やさないとうまくないです。

Country Canada
Brewer Moosehead Breweries Ltd.
URL
Foundation 1867
Alcohol 5.0%
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It had better been drunk with too cold due to pale taste.

Brooklyn from USA


スーパーに突入しましたが、目立った収穫がなかったのを記憶します。欧州にいてもメジャーなものは手に入りますし、なによりもどれも似通っていてあまりおもしろくないというのが私の印象です。
ブルックリンをここで紹介しますが、これも欧州では簡単に手に入るもので、おそらく日本でも輸入ビール取扱店では大抵置いてあるのでは?

Country USA
Brewer The Brooklyn Brewery in New York
Foundation

Brooklyn Lager
Alcohol 5.0%
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It is amber gold with malty body and floral hop character.

Brooklyn East India Pale Ale
Alcohol 6.9%
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It is a version of the sturdy ale made by the British brewer George Hodgson in the 1820’s to survive the voyage from London to Calcutta. The flavour is something herbs.

Brooklyn Brown Ale
Alcohol 5.5%
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Richly mahogany in colour. Chocolate and coffee flavours punctuate the roasty malt background.

Baeren Pils from Japan


欧州からアメリカ大陸に移る前に日本です。1994年に規制緩和(最低製造数量が2,000klから60klに引き下げられた)されてから国内各地に地ビールが誕生しました。260余りの地ビールがあります。2006年春に帰国して以来、日本の地ビールにチャレンジしようとこつこつとやっています。しかし、欧州ビールの奥の深さを知ってしまったため、どれを飲んでも皆金太郎飴のようでつまらんなと思っていました。ところが、このビールは違う。本当にうまい。岩手県盛岡で地道にやっているbreweryですが、100年前の欧州ビールを再現しようと本当にこだわって作っています。新しいビールや季節限定ビールが出るたびにトライ(現在12種類にトライ)しています。父の日にビール、バレンタインデーにチョコレートビール等、新しいマーケティングをしているところも素晴らしいと思います。岩手出張の際には直営のレストランで出来立てのビールを飲みたいと思います。このビールのおかげで、日本の地ビールも捨てたものじゃないと、111種類をトライ、現在進行中です。

Baeren Pils

Country Japan
Brewer Baeren Brewery in Morioka
Foundation 2002
Alcohol 5.5%
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Beautiful golden colour beer. Wheat sweetness at first then full body taste and hop’s bitter after taste. Very nice.

2009/11/21

History of Ale

イギリスです。ここではビールと言わず、エール(Ale)と言います。
エールは、もともと麦芽、ホップ問わず、あらゆる植物を原料にした発酵飲料を指しました。暗黒時代以来、スコットランドではこの発酵飲料が作られており、ラム(Rhum)島では、ヘザーエール(Heather Ale)として紀元前2000年以前からあった記録があります。初期のエールは、果実やはちみつ、穀類の自然発酵による飲料でした。数世紀を経て、これらにはその土地土地特有の薬草や、果実、花で香りづけがされ改良されてきました。風味の可能性は無限で、実際に、可能な限りの植物がエールに試されました。
イギリスではビール(ホップで作られたエールという意)がエールの1/10以下の消費量しかなかった18世紀までホップは商業生産されていませんでした。酒屋や醸造所が発展するにつれて、イギリス議会はドイツのビール純粋令にならって、麦芽とホップ、酵母のみでビールを作るよう標準化するようになりました。これは表向きには、麻薬性や毒性のある植物体を使用しないようにするためとされましたが、実際は麦芽からの税収増とホップ経営領主の収入増が目的でした。
さて、そのエールですが、当初はあまり好きではなかったのですが、デンマークのとあるスーパーで魚料理にあうビールとしてペールエールが挙げられていました。さっそく、試してみたところ、なんとその通りではないか!新しい発見です。
その後、イギリス出張の際に、空港近くのTESCOに立ち寄り、エールを収集するようになったのは言うまでもありません。
イギリスエールは71種類トライしました。その中でこのチャンピオンゴールデンエールは豊かな泡と甘みのある風味で一押しです。イギリスのエールといえば、パウンドグラスに泡もなく、なみなみと生温かいエールがサーブされますが、これは冷やして飲むべしとあります。

Ale is the general term given to most fermented drinks made from any botanical resource. Fermented drinks have been made in Scotland since the Dark ages. At an archaeological site on the Isle of Rhum, Neolithic remains dating from before 2000 BC have been identified as the earliest heather ale. The first ales were produced by the spontaneous fermentation of natural fruit, honey and cereals. Over the centuries these flavours were refined using local indigenous herbs, fruits and flowers. The range of flavours is infinite; indeed probably every botanical ingredient was tried at some stage to flavour ale.
Hops were not grown commercially in Britain until the 18th Century during which “BEER” (hopped ales) represented less than one tenth of the consumption of ale. As taverns and commercial breweries developed, Acts of Parliament began to standardise ale to beer, brewers were required to use only malt, hops, water and yeast. It was said that this was to eliminate the use of narcotic, stimulant and toxic plants but it also raised taxes from malt and generated income for the House of Lords who owned the hop farms.

Golden Champion Ale

Country United Kingdom
Brewer The Badger Brewery in Blandford
Foundation 1777
Alcohol 5.0%
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It is rich foam with sweet taste. Should be served chilled.

La Trappe Blond from The Netherlands


さあ、オランダです。駐在していたこともあり、85種類のオランダビールにトライしました。オランダビールはいろいろと書き込みたいものがたくさんあります。その中の1番が、このラ・トラッペ ブロンドです。ビールにハマった2003年12月以降、初期の頃に飲んだものですが、その味のバランスの良さに感銘を受けた記憶が強く、その後、様々なビールにトライしましたが、匹敵・それ以上であったのはこのブログの第1回に掲載しているBruggeのみです。
車で2時間も走れば国境を越えてしまうような小さな国なのに、行く先々の酒屋では見たこともない地ビールに遭遇。南部に行けば、ベルギービール同様修道院ビールがあり、ドイツ国境に行くと、麦芽とホップのみの典型的なドイツビール、また郊外に出れば、農家が生産直売しているレアな地ビールに遭遇したりと、多くのビールを楽しみました。
デンマークに引っ越す際も買い込んでストックしたものの飲みきれないビールを運んだほどです。

Country The Netherlands
Brewer de Koningshoeven.B.V. in Tilburg.
Foundation 1884
Alcohol 6.5%
Comments
It is good balanced taste. Best served at 10-14 C.


Rugenbräu Spezial Hell from Switzerland


私はスイスに行ったことがないですが、毎夏、義父母がデンマークにやってきて、家族を連れてアルプス登山を楽しんでおりました。そのお土産を私が堪能するという図式。7種類のみのトライですが、スイスビールは全体的に水のように味が薄く、すーっと飲めるタイプという印象を持っていました。帰国後、とある輸入ビールを扱うお店で見つけたのが、このリューゲンブロイ。チェコビールのような輝くような金色のビールで、しっかりした味でぴか一でした。

Country Switzerland
Brewer Rugenbräu AG in Interlaken
URL
Foundation 1866
Alcohol 5.2%
Comments
Crystal golden colour with full-body and bitter taste.


2009/11/15

Winedevil ワインデビル



 その自動演奏楽器展Ⅱで、自動演奏を聴きながら説明を受けていた中、ゲストハウス・オルガン(2000年ハンスヨーク・レイベル作)で面白い話を聞きました。そのオルガンはオートマタの1種で、自動演奏を奏でながら、人形が動く仕掛けになっているオルガン(というかオルゴール)なのです(画像参照)が、設定が中世ドイツのバーです。店でワインを飲むおじさん(客)とピッチャーにビールを入れようとするもうまくいかなくてイライラする店のオヤジ、またオヤジがしっかり仕事をしているか店の裏で奥さんが見張っています。店の中に樽があるのですが、曲を奏でる間、時々樽の中から赤鬼みたいな小悪魔みたいなものが顔を出します。
 これは、Wine Devil(ワインデビル)と言って、ドイツでは、ワインで酔っ払って悪さしても、それは自分のせいではなくて、ワインデビルの所為だとうそぶくそうです。その時、オランダでのクリスマスの風習を思い出しました。
 現在のクリスマスはアメリカで商業化されたもので、その元になったものはオランダのSinterklaasje(シンタクラース)と言われています。シンタクラースは11月中ごろにスペインから船でやってきます。オランダに着いたら、馬で移動、夜中に家々を訪問するのですが、木靴に馬の好きなニンジンを入れておくと、シンタクラースがお返しにお菓子を入れていきます。悪い子はお伴のZwarte Piet(ズバルトピッツ)が連れ去ってしまいます。そのズバルトピッツはいたずら者で、家の中に入ってきては散らかして帰ってしまいます。
 ドイツに入るとそのズバルトピッツは小さな妖精の話に代わり、普段は家の屋根裏に住んでおり、家々を守っていますが、12月にお礼をしないと悪さをするそうです。北欧にいくと、似たような存在でNissa(ニッサ)さんとなります。欧州では、国々でこのような言い伝えがあります。きっとワインデビルもその一つと思います。
 ともあれ、いい歳で酒癖悪いのをワインデビルの所為にするのはやめましょう。

2009/11/14

自動演奏楽器展Ⅱ


 本日、神奈川県の桐蔭学園メモリアルアカデミウムで開催されている自動演奏楽器展Ⅱに行ってきました。中学から坂本龍一さんにのめり込んで以来、一時期シンセサイザーにハマり、シーケンサーやリズムマシンを駆使して”遊んでいた”自分にとって、自動演奏の起源に遭遇でき、久々にいい展示を見たなと思いました。(なんと、展示されている全ての楽器の演奏も行っていました。)
 オランダ駐在時、街々で見かけたストリートオルガンは、今のコンピュータミュージック等自動演奏の走りです。このストリートオルガン、元をたどっていくと、教会のカリヨン(1381年頃~)であったのは驚きでした。欧州の街全てにと言っていいほど、教会が必ずあり、今もカリヨンが時間を伝えています。16世紀にゼンマイが発明され、これを使った機械時計技術が発展し、自動で時間を告げるようにカリヨンに機械時計を組み込もうと工夫する職人が出てきました。
その後、金属の筒(シリンダー)に差し込んだ金属のピンで、薄い鉄板を弾きメロディーを奏でるオルゴールがスイスで誕生します。これが、シリンダーオルゴール(1786年ごろ~)です。職人による手間と時間のかかるシリンダーオルゴールは、裕福の象徴として、貴族や大商人しか所有できなかったものですが、シリンダーの代わりに金属のディスクを使うディスクオルゴール(1885年ごろ~)がドイツで開発され、大量生産が可能になると、レストランやカフェ、駅等人が集まる場所にも置かれるようになりました。当時、有料でコインを投入すると音楽が聴けるようになっており、その1曲の相場がビール中ジョッキ1杯分であったとのこと。
 ヨーロッパで発達したオルゴールは、1914年の第一次世界大戦の勃発で、職人達はアメリカに移住、その後の発展はアメリカに移りました。しかし、ほぼ同時期にエジソンが蓄音機を発明、全ての音源が記録・再生できるようになり、また続いてのジュークボックス、ラジオの登場で、だんだんオルゴールは斜陽化していきます。
 しかし、職人達はあきらめません。音楽を記録し、再生するオルゴールの技術は他の楽器に応用されるようになりました。ハーモニカや木琴、太鼓、ベル、はたまたピアノまで自動的に演奏するオーケストリオンに代表されるような大掛かりな自動演奏装置に発展し、サーカスやフラワーパレード、公園などで今でも街の子供たちの人気者です。
 メモリアルアカデミウムに展示されていた自動演奏オルガンがオランダキューケンホフ公園にあったものと似ており、また演奏された曲がチューリッペンアムステルダム(Tulipen Amsterdam)だったので、当時を思い出してしまいました。
 有線放送がやかましいレストラン、バーがはびこっている中、こういった楽器が店内にあるところで、ヨーロッパビールを飲むのは、日本では難しいかな?


2009/11/08

Norrland Guld from Sweden


デンマークに住んでいた頃、いつでも行かれるから・・・と後々になっていた国の一つがスウェーデンです。しかし、帰国命令が下され、取りあえず行ったことにしなきゃとスウェーデン南部のスコーネ地方に車で行きました。といっても、コペンハーゲンから対岸のマルメまで橋続きで、たかだか30分程度でお隣のスウェーデンなんで、なんか外国に来た気がしません。しかも、言葉は至極似ております。
このスウェーデン、規制が厳しいことでも有名で、お酒に対しても、小売りは原則禁止。しかし、アルコール度数3.5%までなら特例でOKにつき、飲んだ気がしないビールがスーパーでは隅っこで申し訳なさそうに陳列されています。カールスバーグやハイネケン、バドワイザー等、ワールドワイドなビール会社はスウェーデン仕様のビール(3.5%)を販売していました。
今回ご紹介するのは、スウェーデンに行った際、パブレストランで購入したビールです。よって、小売り仕様ではなく、アルコール度数は5.3%です。

Norrland Guld
Country Sweden
Brewer Spendrups Bryggeri AB
Foundation 1897
Alcohol 5.3%
Comments
Crystal deep golden colour beer. Moderated carbonation.

Zlaty Bazant from Slovenia


スロベニアには行ったことがないのですが、なぜ、これがあるかというと、先述のハンガリーへ行った際、買い込んだビールの中に紛れ込んでいました。結構レアなものと思います。
旧東欧ビールなので、大したことなかろうと思ったら大間違い。チェコビールにあるようなピルスナー系で透き通るような金色で、ホップが効いて、後味に甘みがあり、良かったです。
ウェブアドレスを見ると、オランダのハイネケン傘下になっていますね。

Zlatý Bažant
Country Slovenia Republic
Brewer Heineken Slovensko a.s. in Slovenia Republic
Foundation
Alcohol 5.0%
Comments
Golden colour beer with hop bitter and little bit sweet flavour.

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