2009/11/21

History of Ale

イギリスです。ここではビールと言わず、エール(Ale)と言います。
エールは、もともと麦芽、ホップ問わず、あらゆる植物を原料にした発酵飲料を指しました。暗黒時代以来、スコットランドではこの発酵飲料が作られており、ラム(Rhum)島では、ヘザーエール(Heather Ale)として紀元前2000年以前からあった記録があります。初期のエールは、果実やはちみつ、穀類の自然発酵による飲料でした。数世紀を経て、これらにはその土地土地特有の薬草や、果実、花で香りづけがされ改良されてきました。風味の可能性は無限で、実際に、可能な限りの植物がエールに試されました。
イギリスではビール(ホップで作られたエールという意)がエールの1/10以下の消費量しかなかった18世紀までホップは商業生産されていませんでした。酒屋や醸造所が発展するにつれて、イギリス議会はドイツのビール純粋令にならって、麦芽とホップ、酵母のみでビールを作るよう標準化するようになりました。これは表向きには、麻薬性や毒性のある植物体を使用しないようにするためとされましたが、実際は麦芽からの税収増とホップ経営領主の収入増が目的でした。
さて、そのエールですが、当初はあまり好きではなかったのですが、デンマークのとあるスーパーで魚料理にあうビールとしてペールエールが挙げられていました。さっそく、試してみたところ、なんとその通りではないか!新しい発見です。
その後、イギリス出張の際に、空港近くのTESCOに立ち寄り、エールを収集するようになったのは言うまでもありません。
イギリスエールは71種類トライしました。その中でこのチャンピオンゴールデンエールは豊かな泡と甘みのある風味で一押しです。イギリスのエールといえば、パウンドグラスに泡もなく、なみなみと生温かいエールがサーブされますが、これは冷やして飲むべしとあります。

Ale is the general term given to most fermented drinks made from any botanical resource. Fermented drinks have been made in Scotland since the Dark ages. At an archaeological site on the Isle of Rhum, Neolithic remains dating from before 2000 BC have been identified as the earliest heather ale. The first ales were produced by the spontaneous fermentation of natural fruit, honey and cereals. Over the centuries these flavours were refined using local indigenous herbs, fruits and flowers. The range of flavours is infinite; indeed probably every botanical ingredient was tried at some stage to flavour ale.
Hops were not grown commercially in Britain until the 18th Century during which “BEER” (hopped ales) represented less than one tenth of the consumption of ale. As taverns and commercial breweries developed, Acts of Parliament began to standardise ale to beer, brewers were required to use only malt, hops, water and yeast. It was said that this was to eliminate the use of narcotic, stimulant and toxic plants but it also raised taxes from malt and generated income for the House of Lords who owned the hop farms.

Golden Champion Ale

Country United Kingdom
Brewer The Badger Brewery in Blandford
Foundation 1777
Alcohol 5.0%
Comments
It is rich foam with sweet taste. Should be served chilled.

La Trappe Blond from The Netherlands


さあ、オランダです。駐在していたこともあり、85種類のオランダビールにトライしました。オランダビールはいろいろと書き込みたいものがたくさんあります。その中の1番が、このラ・トラッペ ブロンドです。ビールにハマった2003年12月以降、初期の頃に飲んだものですが、その味のバランスの良さに感銘を受けた記憶が強く、その後、様々なビールにトライしましたが、匹敵・それ以上であったのはこのブログの第1回に掲載しているBruggeのみです。
車で2時間も走れば国境を越えてしまうような小さな国なのに、行く先々の酒屋では見たこともない地ビールに遭遇。南部に行けば、ベルギービール同様修道院ビールがあり、ドイツ国境に行くと、麦芽とホップのみの典型的なドイツビール、また郊外に出れば、農家が生産直売しているレアな地ビールに遭遇したりと、多くのビールを楽しみました。
デンマークに引っ越す際も買い込んでストックしたものの飲みきれないビールを運んだほどです。

Country The Netherlands
Brewer de Koningshoeven.B.V. in Tilburg.
Foundation 1884
Alcohol 6.5%
Comments
It is good balanced taste. Best served at 10-14 C.


Rugenbräu Spezial Hell from Switzerland


私はスイスに行ったことがないですが、毎夏、義父母がデンマークにやってきて、家族を連れてアルプス登山を楽しんでおりました。そのお土産を私が堪能するという図式。7種類のみのトライですが、スイスビールは全体的に水のように味が薄く、すーっと飲めるタイプという印象を持っていました。帰国後、とある輸入ビールを扱うお店で見つけたのが、このリューゲンブロイ。チェコビールのような輝くような金色のビールで、しっかりした味でぴか一でした。

Country Switzerland
Brewer Rugenbräu AG in Interlaken
URL
Foundation 1866
Alcohol 5.2%
Comments
Crystal golden colour with full-body and bitter taste.


2009/11/15

Winedevil ワインデビル



 その自動演奏楽器展Ⅱで、自動演奏を聴きながら説明を受けていた中、ゲストハウス・オルガン(2000年ハンスヨーク・レイベル作)で面白い話を聞きました。そのオルガンはオートマタの1種で、自動演奏を奏でながら、人形が動く仕掛けになっているオルガン(というかオルゴール)なのです(画像参照)が、設定が中世ドイツのバーです。店でワインを飲むおじさん(客)とピッチャーにビールを入れようとするもうまくいかなくてイライラする店のオヤジ、またオヤジがしっかり仕事をしているか店の裏で奥さんが見張っています。店の中に樽があるのですが、曲を奏でる間、時々樽の中から赤鬼みたいな小悪魔みたいなものが顔を出します。
 これは、Wine Devil(ワインデビル)と言って、ドイツでは、ワインで酔っ払って悪さしても、それは自分のせいではなくて、ワインデビルの所為だとうそぶくそうです。その時、オランダでのクリスマスの風習を思い出しました。
 現在のクリスマスはアメリカで商業化されたもので、その元になったものはオランダのSinterklaasje(シンタクラース)と言われています。シンタクラースは11月中ごろにスペインから船でやってきます。オランダに着いたら、馬で移動、夜中に家々を訪問するのですが、木靴に馬の好きなニンジンを入れておくと、シンタクラースがお返しにお菓子を入れていきます。悪い子はお伴のZwarte Piet(ズバルトピッツ)が連れ去ってしまいます。そのズバルトピッツはいたずら者で、家の中に入ってきては散らかして帰ってしまいます。
 ドイツに入るとそのズバルトピッツは小さな妖精の話に代わり、普段は家の屋根裏に住んでおり、家々を守っていますが、12月にお礼をしないと悪さをするそうです。北欧にいくと、似たような存在でNissa(ニッサ)さんとなります。欧州では、国々でこのような言い伝えがあります。きっとワインデビルもその一つと思います。
 ともあれ、いい歳で酒癖悪いのをワインデビルの所為にするのはやめましょう。

2009/11/14

自動演奏楽器展Ⅱ


 本日、神奈川県の桐蔭学園メモリアルアカデミウムで開催されている自動演奏楽器展Ⅱに行ってきました。中学から坂本龍一さんにのめり込んで以来、一時期シンセサイザーにハマり、シーケンサーやリズムマシンを駆使して”遊んでいた”自分にとって、自動演奏の起源に遭遇でき、久々にいい展示を見たなと思いました。(なんと、展示されている全ての楽器の演奏も行っていました。)
 オランダ駐在時、街々で見かけたストリートオルガンは、今のコンピュータミュージック等自動演奏の走りです。このストリートオルガン、元をたどっていくと、教会のカリヨン(1381年頃~)であったのは驚きでした。欧州の街全てにと言っていいほど、教会が必ずあり、今もカリヨンが時間を伝えています。16世紀にゼンマイが発明され、これを使った機械時計技術が発展し、自動で時間を告げるようにカリヨンに機械時計を組み込もうと工夫する職人が出てきました。
その後、金属の筒(シリンダー)に差し込んだ金属のピンで、薄い鉄板を弾きメロディーを奏でるオルゴールがスイスで誕生します。これが、シリンダーオルゴール(1786年ごろ~)です。職人による手間と時間のかかるシリンダーオルゴールは、裕福の象徴として、貴族や大商人しか所有できなかったものですが、シリンダーの代わりに金属のディスクを使うディスクオルゴール(1885年ごろ~)がドイツで開発され、大量生産が可能になると、レストランやカフェ、駅等人が集まる場所にも置かれるようになりました。当時、有料でコインを投入すると音楽が聴けるようになっており、その1曲の相場がビール中ジョッキ1杯分であったとのこと。
 ヨーロッパで発達したオルゴールは、1914年の第一次世界大戦の勃発で、職人達はアメリカに移住、その後の発展はアメリカに移りました。しかし、ほぼ同時期にエジソンが蓄音機を発明、全ての音源が記録・再生できるようになり、また続いてのジュークボックス、ラジオの登場で、だんだんオルゴールは斜陽化していきます。
 しかし、職人達はあきらめません。音楽を記録し、再生するオルゴールの技術は他の楽器に応用されるようになりました。ハーモニカや木琴、太鼓、ベル、はたまたピアノまで自動的に演奏するオーケストリオンに代表されるような大掛かりな自動演奏装置に発展し、サーカスやフラワーパレード、公園などで今でも街の子供たちの人気者です。
 メモリアルアカデミウムに展示されていた自動演奏オルガンがオランダキューケンホフ公園にあったものと似ており、また演奏された曲がチューリッペンアムステルダム(Tulipen Amsterdam)だったので、当時を思い出してしまいました。
 有線放送がやかましいレストラン、バーがはびこっている中、こういった楽器が店内にあるところで、ヨーロッパビールを飲むのは、日本では難しいかな?


2009/11/08

Norrland Guld from Sweden


デンマークに住んでいた頃、いつでも行かれるから・・・と後々になっていた国の一つがスウェーデンです。しかし、帰国命令が下され、取りあえず行ったことにしなきゃとスウェーデン南部のスコーネ地方に車で行きました。といっても、コペンハーゲンから対岸のマルメまで橋続きで、たかだか30分程度でお隣のスウェーデンなんで、なんか外国に来た気がしません。しかも、言葉は至極似ております。
このスウェーデン、規制が厳しいことでも有名で、お酒に対しても、小売りは原則禁止。しかし、アルコール度数3.5%までなら特例でOKにつき、飲んだ気がしないビールがスーパーでは隅っこで申し訳なさそうに陳列されています。カールスバーグやハイネケン、バドワイザー等、ワールドワイドなビール会社はスウェーデン仕様のビール(3.5%)を販売していました。
今回ご紹介するのは、スウェーデンに行った際、パブレストランで購入したビールです。よって、小売り仕様ではなく、アルコール度数は5.3%です。

Norrland Guld
Country Sweden
Brewer Spendrups Bryggeri AB
Foundation 1897
Alcohol 5.3%
Comments
Crystal deep golden colour beer. Moderated carbonation.

Zlaty Bazant from Slovenia


スロベニアには行ったことがないのですが、なぜ、これがあるかというと、先述のハンガリーへ行った際、買い込んだビールの中に紛れ込んでいました。結構レアなものと思います。
旧東欧ビールなので、大したことなかろうと思ったら大間違い。チェコビールにあるようなピルスナー系で透き通るような金色で、ホップが効いて、後味に甘みがあり、良かったです。
ウェブアドレスを見ると、オランダのハイネケン傘下になっていますね。

Zlatý Bažant
Country Slovenia Republic
Brewer Heineken Slovensko a.s. in Slovenia Republic
Foundation
Alcohol 5.0%
Comments
Golden colour beer with hop bitter and little bit sweet flavour.

このブログを検索